セルフレジのメリットで見逃されがちな点
セルフレジのメリットとして説明されるのは主に以下の3点でしょうか。
1.人員削減
2.会計時間の短縮
3.店員がお金に触れないため衛生的
ただ、これ以外にもう少し大きなメリットがあるので、それも合わせて説明しますね。
1.人員削減
これはわかりやすいですね。今までレジ打ちをしていたおばちゃんやバイトさんが他の仕事をすることができるようになります。少ない人員で店舗をまわすことができるようになるということですね。機械に仕事を奪われるという考え方もあるかもしれませんが、これについては今回は置いておきます。
2.会計時間の短縮
レジに長い列が出来ている光景はデパートの食品売り場などでよく見ますね。レジ打ちが早い人、遅い人がいて、列が解消するスピードも異なってきます。こういったことがセルフレジではなくなる・・・かもしれませんが、ちょっとこれは微妙かもしれません。
セルフレジを使っても会計時間が短縮されないのはこんな場合でしょう。
・お客さんが使い方がよくわからず、時間がかかってしまう。もしくは結局店員が付きっ切りで指導してあげないといけない。人員削減効果もなくなってしまいます。
・お客さんがあまりに自分のペースで使うため、かえって非効率になる。人が行うレジの場合はレジを打つスピードはある程度一定ですが、お客さんがやるとなるとそうはいきませんね。いきなりセルフレジを行いながら隣のレジの奥さんと世間話を始めるかもしれません。そうなると再度レジに列ができるかもしれません。
3.店員がお金に触れないため衛生的
これは食品売り場などを念頭においたメリットだと思われます。そしてお金というのは不特定多数の人が触っており、場合によっては不衛生だ、という前提を置いています。つまり店員がレジでお金の受け渡しを行い、そのままの手で食品を在庫出し入れなどの際や、レジ打ちの際もそうですけど、触ると不衛生だ、という主張から来ているメリットです。でもセルフレジでもお客さんはお金触ることあるし、どうなんでしょうね・・少しイメージ的な部分も含まれるかもしれません。
4.それ以外のメリット
セルフレジの上記の3つ以外のメリットとして挙げられるのは、やはりお金の管理の簡単さでしょう。セルフレジでない場合に発生しそうなのは下記です。
・店員によるごまかし
意外に多い気がします。おつりをちょこまかすとか、レジからお金もって行ってしまうとか。飲食店なんかでは閉店後のレジのお金と伝票を付き合わせる作業が非常に大変だといいます。何人もの人がレジ打ちをするような大規模スーパーなどではこの問題、かなり深刻だったのではないでしょうか。
・お釣りの渡し間違え、レジの打ち間違え
要は人的ミスです。悪意がなくてもこれは発生する可能性があります。多く渡してしまった、少なく渡してしまった、打ち間違えた。少なく渡した場合を除いてお店にとっては損失です。
セルフレジにするとこういった人為的なミスをかなり防ぐことができるでしょう。恐らくほぼゼロに近づけることができるのではないでしょうか。2の会計時間の短縮はお客さんの対応によってはあまり実現できませんが、それを犠牲にしてでもこの人為的ミスを防ぐメリットは大きいのではないかと思われます。